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気持ちいい新緑の季節が過ぎ、いよいよ沖縄が梅雨入りしました。道々に咲く色とりどりのアジサイを楽しみながら夏の一歩手前のこの季節を過ごしていきましょう。
鏡で舌を見てみると白っぽい苔のようなものがついていて、気になったことはありませんか?
これは「舌苔(ぜったい)」というものです。
これは、食べカスや舌からはがれた皮、細菌などが舌のデコボコに入り込んで付着しているものです。通常だと唾液の洗浄力などで気にならない程度になっているものですが、以下のような方は注意が必要です。
・唾液が少ない
・舌の力が弱い
・口呼吸をしている
・咀嚼回数が少ない
・口を動かすことが少ない 等
舌苔は多少ついているくらいが正常ですが、多くなってくると口臭、食べづらさ、話しづらさを感じたり、味覚障害、舌炎などの症状が現れます。
また、抗生剤を服用していると黒いものがつくことがありますが、これは「黒毛舌(こくもうぜつ)」といい、抗生剤の服用をやめれば自然に治ることがほとんどです。
舌苔のなかには細菌が多く存在していて、これは特に高齢者の誤嚥性肺炎のリスクを高めます。高齢者は舌苔の蓄積が起きやすいので、日頃から舌苔をためないよう注意し、必要な舌のケアを行うようにしましょう。
舌のケアは歯ブラシ(できれば舌ケア用のブラシ)で奥から手前になでるように優しく行いましょう。正常な舌は全体がきれいなピンク、もしくは少し暗いピンクでしっとりやわらかく、中心にうっすら白い苔がついています。
苔を全部とらなくては…とゴシゴシこするのは絶対にやめましょう!やりすぎはかえって舌を痛め、逆効果です。
でもやっぱり舌苔が気になる、たくさんついてしまっている…など、気になるようでしたら、まずは歯科でご相談ください。適切なケアの方法をお伝えします!
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みなさんは一口に何回くらい噛んでいますか?
「一口30回は噛んで食べた方が良い」と一度は聞いたことがあると思いますが、恐らくそんなに噛んでいる方は少ないのではないでしょうか。
現代の食事は柔らかく、あまり噛まなくてもすむものが好まれる傾向があるため、戦前に比べて咀嚼回数(噛む回数)が半減しているそうです。
柔らかいものを食べるには咀嚼回数が少なくても飲み込むことはできますが、咀嚼には「食物を細かく砕く」ほかにも、色々な意味・役割があります。
①胃腸の働きを促進する
消化酵素を含む唾液の分泌が促進され、胃腸の負担を軽くする。
②むし歯・歯周病・口臭の予防
唾液の抗菌作用によって、お口の中の細菌が減り予防効果が期待できます。
③肥満防止
ゆっくり噛んで食べると、食べ過ぎる前に脳に満腹信号が届き、食べ過ぎを防ぐことができます。
④脳の働きを活発にする
噛むことで脳への血流が増えて働きを活発にするため、脳の若さを保ち、老化を防ぎます。
⑤味覚が発達する
唾液の分泌が促進され、その唾液を介して味を感じます。ゆっくり噛んでいるうちにお口の中全体にいきわたり、おいしさをしっかり感じることができます。
⑥発音がはっきりする
お口周りの筋肉が発達し、発音がはっきりします。
自然によく噛んで食べるようになるために、ちょっとした工夫を心がけてみましょう。同じ素材・メニューでも噛む回数は変わってきます。
例えばこれらを比べると明らかに噛む回数は変わることがわかりますね。
きゅうり:薄切りと乱切り
豚肉:ハンバーグとトンテキ
刺身:サーモンとタコ
毎日の食事の中に歯ごたえのあるもの、繊維や弾力のあるもの、大きめに切ったものなどを意識的に取り入れるようにしてみましょう。
しっかり噛んで、おいしく食べて、健康を保ちましょう!